インタビュー|北浜の歯医者・歯科|医療法人 林歯科医院

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治療をして終わりではなく、患者さまはその結果としてどうなりたいのかを重視

WHOが提唱している考え方で、ICFという患者さまの生活を理解するための分類方法があります。歯科ではまだ珍しいかもしれませんが、私はこの方法に基づいて患者さまがどうなりたいのかを汲み取り、それを実現するための治療をするよう心がけています。診療するのは、病気になった歯だけでなく、患者さまの生活そのものです。

※現在、診療時フェイスシールド、ガウンを装着しております。

健康寿命の延伸に、お口の機能改善で貢献したい

患者さまの健康寿命を延ばすため、歯科治療に加えてお口の使い方や生活の指導、サポートといった面から貢献したいと考えています。人の状態には様々な段階があり、病気の「急性期」や「慢性期」があるように、日々のくらしを指す「生活期」もあります。私が力を注ぎたいのはその「生活期」、つまり日常生活時点でのサポートです。

これからは、むし歯の治療だけでなくお口のリハビリテーションを

お口の問題は、むし歯や歯周病といった病気だけではありません。噛む力や舌の動き、飲み込む機能が不十分だと、バランス良く食べることができなくなってしまいます。お年を召した方や病気をされた方で機能が衰えることがありますし、中にはお子さまでお口の機能が十分に発達していないこともあります。すると、お肉や食物繊維が多い野菜を食べにくくなりますから、栄養が足りずお身体にとっても問題です。

私は、摂食嚥下、つまり噛んだり飲み込んだりする機能の問題を早期に見つけ、アドバイスやリハビリテーションを行っています。結果として、患者さまがきちんとお食事をし、健やかな生活を送れるようになることが私の願いです。

歯科ではまだあまり普及していませんが、ICFに着目しています

患者さまそのものではなく、患部にばかり目が行ってしまうと、悪くなったところを治療して終わりになってしまいがちです。しかし、私は患者さまが治療の結果として何がしたいか、どんな生活を送りたいかを考えて対応するようにしています。それが、ICFの考え方です。

たとえば、水分を飲み込みづらい患者さまでしたら、「何ml飲み込めるようになりましょう」で終わるのではなく、「カフェに行ってコーヒーを飲むことを目指しましょう」と捉え、そのために必要なことを検討します。医師や管理栄養士、介護福祉士といった他職種で連携してサポートすることもあります。

歯科医療を通して、患者さまの幸せをサポートできたらうれしいです。

1916年開院で、初代の頃からずっと北浜・淀屋橋にて診療

うちは代々医療に携わってきた家系で、院長である私の祖父が大正時代に始めた歯科医院が当院です。祖父は高山歯科医学院で学びました。

戦災などで医院の場所は少々移りましたが、開院以来ずっとこの近辺にあります。馴染みの患者さまに通っていただきたいので、ほかの場所は考えませんでした。幼い頃に初代の診療を受けた患者さまで、今でもお付き合いしていただいている方もいらっしゃいます。

患者さまとスタッフは、気さくにお話ができる関係性に

スタッフには、患者さまのことを親身になって考えるよう呼びかけています。歯磨きのアドバイスなどをしながら、プライベートの話題でも盛り上がっているようです。患者さまから「ここに来るのは嫌じゃない」と言っていただけることもあり、ありがたく思っています。